金城和史(きんじょう・かずし)さん

 ひげを蓄え一見クールに見えるが、 笑うととことん人の良さがにじみ出る。 東京暮らしは2年目になり、彼女とは渋谷や下北沢で デートを楽しむ。ただ、週2回の道路照明設備関係の バイトは体力勝負で、部屋に帰ると深夜になる。 おまけに大学ではレポートやテストが多く、けっこう ハードな日々を送っている。

「いろんな人が集まる東京でいろいろな人と付き合って みたかった」のが上京の理由だ。 実際に暮らしてみて「みんな歩くのが速い」のは ショッキングなことだった。 さらに「東京の人は自己主張がはっきりしている。 沖縄だと自分の意見より、まわりの意見に 合わせるところがある」。これが沖縄と東京のそれぞれ よい面でもあり悪い面でもあることは十分承知の上で、 大学卒業後のことに思いをはせる。

 「去年までは沖縄に帰ろうと思っていましたが、 今は迷っています。こっちは刺激に満ちた街だから。 沖縄だと毎日酒を飲むくらいしか思いつかない ですからね」

帝京大文学部心理学科2年(東京都八王子市)
1981年生まれ。東風平町出身、東京都在住






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