嘉陽亜由美（かよう・あゆみ）さん 　外見はほんわかしているから、 おっとりしていそうに見える。しかし、 嘉陽家の長女であるせいか、周りの人を 引っ張るしっかり者なのである。 一見クールな姉御肌だが、熱く語る時がある。 将来の職業について語る時がそうだ。 　 　将来は薬剤師になる。 この夢は中学生の頃から持っていた。 「薬を通して人の役に立ちたいと思った」のだ。 大学で実習を重ねるたびに、 薬剤師という仕事の大変さが分かってきた。 その逆に、患者への精神的対応の必要性を 感じてきて、やり甲斐も発見した。 ただ薬を調合するだけの薬剤師になるつもりはない。 薬の効果や処方を説明し、「患者さんを安心させる 役割も果たしたい」のだ。 　卒業後しばらくは沖縄に戻って こないつもりだ。沖縄は好きだ。しかし、 「沖縄だけじゃなくて、もっと広いところ、 可能性のある場所で就職したい」というのだ。 沖縄にとっては大きな損失だ。しかし、 どこかで人のために活躍しているうちなーんちゅが いると考えよう。それは沖縄の 誇りなのだから。（沖縄王・日高昭子） 名城大薬学部医療薬学科４年 1980年生まれ。名護市出身。名古屋市在住

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